シクラメンの季節
大雪で大変なことになっている札幌と比べると、十勝の積雪は大したことないのですが、気温がとにかく低い。
北海道あるあるで、ストーブをガンガン炊き真冬でも部屋の中では半袖でアイスを食べて過ごすというのがありますが、うちでは4時半から出勤(6〜7時半)までと17時から就寝(22〜23時)しか稼働させないし、設定温度も12〜13℃なので暖かいと言っても程々です。
けどそもそも冬だし、外がマイナス10℃以下でも室内は17〜8℃位まで上がるから充分暖かく、どうして半袖で過ごさなければならない程の室温にする必要性があるのか疑問です。燃料高いのに。
それはさておき、就寝時と不在時は5、6℃まで気温が下がる我が家でもシクラメンは元気。冬季に開花するタイプでは花芽が上がり、次々と開花してきました。




シクラメンの先祖返り
ホームセンターで298円で販売されていた真っ赤なガーデンシクラメン。小型の園芸品種です。
よく咲いて、その後直受粉し、たくさん種子が出来、放っておいたらそのうち落ちて発芽しました。
それをさらに放置し、小さな新芽がたくさん出ていたのをそのままにしていたのが昨冬。
大きな鉢ではないので、どこかの時点で一度全部鉢から出して球根状の塊根を分けて植え替えなければと思いつつ、忙しくて気がつけばまた寒くなり植え替えシーズンを逃してしまいました。
おそらく淘汰された株もあるでしょうが、元々の塊根の周りにこぼれ種から育った株が大きく育ちなかなか見応えがあります。
最近花芽が伸びてきたので開花を楽しみにしているのですが、鉢を眺めていて気がついたことがあります。
それは「なんか複数品種が生えているようだぞ」ということ。
元々、原種シクラメンは17品種くらいあり、掛け合わせて様々な園芸品種が作られているのはその他の植物と一緒です。
種子もできますが、それで増えなくても、塊根が何年も(環境が良いと100年ということもあるらしい)育ち続けて大株になっていくため長く楽しめる植物です。
我が家にも10品種ほどの原種シクラメンがあり、それぞれ素朴な美しさを見せてくれています。
私が子供の頃、母はシクラメンが好きだったらしく毎冬のように新しい鉢を購入していました。
なぜ毎年かというと、いつも夏にダメにしてしまうから。なので私の中では「シクラメンは育てるのが難しい植物」という図式が出来上がっていました。
でも3−4年前にふと目について購入したガーデンシクラメンはずいぶん丈夫で、肥料もほとんどやらず水のみでよく育ち、初めにも書きましたが種子もたくさん出来て「なぁんだ、シクラメン簡単じゃん」と思ったものでした。
ただ母はいまだにシクラメンだけはうまく育てられないらしいので(なぜ?笑)私とシクラメンの相性がいいのかもしれません。
母には「あなたシクラメン育てるの上手なのね、、、どうやってるの?」と聞かれます。
ちょっと話は飛びましたが、シクラメンは塊根が大きくなるため、鉢植えで楽しみたい場合は特に種子を取る必要はないのです。なんなら、開花した後に種子を作らせてしまうと株が弱るので花は枯れたら早めに取り除きましょうという記載を見たことがあるくらいです。
私は元気に種子をつけているのを引っこ抜くのも可哀想だしとそのままにしていたのですが、株が弱ることもなく、関東から北海道への移動にも耐えてまぁ元気。
で、植物でも動物でも、異なる遺伝子を交配してできた世代(F1などと呼ぶ)が、その後クローンで増えればF1の姿(形質という)が維持されますが、F1同士をかけ合わせると親世代の形質が復活することもあります。先祖返り、という言葉をきたことがあるという人もいらっしゃることでしょう。
ガーデンシクラメンがどのように作られているのか知りませんが、自家受粉で出来た種子には原種の形質が出ることは十分に考えられますが、それにしても面白い。

記憶が定かではありませんが、元のガーデンシクラメンの葉は斑入りで鋸状(縁がギザギザ)のだったと思います。
しかし鉢には他にも斑無しで鋸状(右奥)、斑無しで丸葉(手前)と少なくとも3種類の葉が有ります。

17種の原種も似たり寄ったりで、葉の色や形だけで全て見分けられるものでは有りませんし、純粋な厳守に戻っているわけでもないでしょうが、鋸状葉、丸葉、ハート型などは品種を見分ける一つの目安でもありますから、一つの株から異なる子供が生まれてきたのがなんとも興味深いです。
元もガーデンシクラメンは赤でしたが、丸葉や斑無しの株はどんな色の花が咲くでしょうか。
とても楽しみです。
瀕死の青いラン、植え替え
だいぶ復活したので「瀕死の」って付けるのはこれを最後にします。
私が育てているのはパプアニューギニア高地に生息している小型の原種ランです。
紫ではない「青」が自然界で生まれることは稀で、ヒマラヤの青いケシ、ツユクサなど限られていますので、さまざまな品種で「青い」花を生み出すのは多くの園芸家共通の夢でしょう。

最近、胡蝶蘭で鮮やかな青色のものが出回っていて私も思わず目を奪われるましたが、これは特殊な色素で染めたものです。
染色は自宅でも出来るようなので、青色を維持することは可能みたいです。
とはいえ本物の「青い花」とは違いますし、これを受け入れることは青い胡蝶蘭を諦めたのか、、、という気分が生まれないでもありません。
実際のところ、遺伝子改良技術で作られた本物の「青い胡蝶蘭」は存在するんですが(それも作ったのは日本の大学)商業ベースには乗っていませんし、色を見ると「やはり青と言ってもこれが限界か、、、」とちょっと思ってしまいます。
2種類の青い胡蝶蘭に関しては詳しい記事がありましたので貼っておきます。興味深いのでよろしければどうぞ。
pachiko8.com
さて、我が家で育てているのは自然の青をもつ原種ランです。
パープルというよりはブルーと言って良いごく淡い青色の花が咲きますが、小型ランの花なのでとーっても小さいです。5ミリくらい
笑
それでも自然の「青」を眺めたいという気持ちで育てています。


この写真を撮影した後に鉢を取り落とし、さらにヒビが入っていたため鉢が割れてしまいました。
というわけで新しい水苔にしつつ植え替え。

増えるだろうという前提で、表面積を広くしました 笑
古いバルブはまだ完全に萎んでいないものが多いので、残っている栄養を使って新しい芽が出てきてくれないかなぁと思っています。
北海道は寒いですが、冬は暖房で寒くなりすぎず、夏は冷涼なので意外と高地の植物にはいい環境みたい。